オリンパス-ペンS -OLYMPUS-PEN S-

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オリンパスペン初代機は、昭和34年(1959年)に登場しました。
「6,000円で売るカメラ」をコンセプトに設計を開始し、それを実現したオリンパスペン。Dズイコーレンズの優れた描写力と携行性の良さを兼ね備えたオリンパスペンは、プロカメラマンのサブカメラとしても重用されました。
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PEN Sはこれの高級バージョンです。

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スペック
レンズ;D. Zuiko 1:2.8 f=3cm

絞り値;2.8 4 5.6 8 11 16 22

最短撮影距離;0.5m

シャッター速度;250 125 60 30 15 8 バルブ

外寸;縦60mm×横105mm×奥行30mm レンズ等の凹凸含まず。

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購入動機&感想

カメラのキタムラで2000円で購入。
撮影不可ということだっだので格安だった。
購入当初、レンズの前玉に傷が無数にあり、撮影する気が起らなかった。
 しかし、このカメラを持って旅をしてみたいと思い立ち、後日ヤフーオークションでレンズが奇麗な別の個体(レンズ以外×)を落札し、
レンズをゴッソリと移し替えてニコイチにした。

で、いざ撮影してみると手になじんでお気に入りの一台になった。
シャッター音は街中ではほとんど聞こえないぐらいでとても静かだ。
出来あがった写真はシャープに写るのでこいつで撮れば上手くとれるという安心感がある。
 露出計が内蔵されていないので自分で絞りとシャッター速度を設定する必要があるがフイルムの箱に書かれてある設定や"感度分の16"で撮影すれば問題ない。
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感度分の16とは"旅するカメラ"で出てくる用語で、晴天時の順光の条件下ではシャッター速度をフイルムの感度に合わせ(ISO100なら1/100s)、絞り値をF16に設定すると適正な露出が得られるという法則。
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フイルムの巻き上げは"写るんです"と同じ方式で膨大な撮影をこなしても疲れない。これは撮影枚数が36枚→72枚になるハーフサイズカメラにとっては重要なアドバンテージになる。


ピントは目側式。難しいと思われがちだが意外とピシッと決まる。
2mと5mにクリックストップがあって、距離計を見なくても合わすことができる。
F5.6で2mに設定すると約1.4m〜3.4mの範囲でピントが合い、5mに設定すると約2.6m〜無限遠にピントがあう。
これを利用すれば大抵はピントを外さない。

 購入するときは分解痕の有無を見るのが良いと思う。
フイルム残量を示すカウンターのカニ目に無理やり開けた時に傷が付いていれば分解された可能性が高い。
この場合、ピントの正確性に不安。。。

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 これを一台、鞄の中に忍ばせておけば大抵のものを写すことが出来る。

欠点をいうと1m未満の被写体を写す時には不安に駆られる。
このカメラを使用するならば自分の腕の長さを把握して1m未満の距離感をつかむ練習をしてほしい。

作例


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