思い出

思い出とは人に預けるものであり人から預かるものである

以前まで思い出って自分の中にあるものだと思ってました。
しかしそれは違うのでは?と思い始めたのはごく最近、小学生の頃によく遊んだ旧友との再会です。
旧友にあって思い出されるのは小学生の頃に一緒に遊んだ思い出。
駄菓子屋でお菓子を買ったり秘密基地を作ったりしたあの懐かしい思い出です。

こんな思い出は初対面の人に出会っても思い出しません。高校の友達と話していても思い出せやしないのです。
あの旧友と再会することで思い出されたのだと思います。

同窓会ではみんなで学生時代の頃の思い出を語りますよね。
これも同窓の人たちがいてはじめて思い出されるのではないでしょうか?

そして人には預けられない思い出は写真や日記などへと預けます。

失恋した時なんかで彼氏彼女の写真を燃やすというドラマのシーンがありますよね。
これは思い出の焼失。
人が亡くなった時でも同じ事だと思います。その時は自分と相手との思い出をそっと胸にしまいこみましょう。

記憶の共有…思い出という言葉の意味を一番記すのに適していると思います